有機野菜は意味がないとは言い切れない根拠とは

有機野菜は栽培方法が難しく、非常に手間暇がかかります。自然由来の有機肥料の質や量に気を配り、天候にも左右される中、化学農薬にも頼らずに丁寧な農作業を地道に続けていくことで収穫できるのが有機野菜です。

有機野菜にはビタミンCなどの抗酸化物質の濃度が、慣行栽培の野菜と比較すると高くなっていることを示すデータもあります。その根拠は、慣行栽培に比べて有機栽培のほうが土壌の硝酸態窒素の蓄積が少なく、野菜本来の栄養を蓄えやすくなることです。

有機野菜にこだわることには意味がない、野菜はどんな種類でも同じという意見もありますが、やはりそうとは言い切れない根拠をここでは書いていきます。

化学農薬、肥料のリスクは地球規模の問題でもある

慣行栽培では、化学肥料を用い、各種の化学農薬を複数回使用しています。最近では残留農薬に関する規制が厳しくなったり、農薬の毒性も昔と比べると弱くはなっています。人体に蓄積したり、日光や土壌の微生物によって分解されないような農薬は登録できないようにもなっています。

戦後すぐのころに使用されていたような強力な農薬は日本でも禁止にはなっています。

それでも、化学農薬、化学肥料に頼らない野菜を選ぶほうが良いと言える根拠があります。

化学農薬、化学肥料に頼った野菜は脆く、儚い

化学肥料で野菜を育てれば、大地に根を張って栄養を吸収しようとする野菜本来の力が低下してしまいます。

すると大地から吸い上げて蓄えていくはずのミネラル含有量が低くなります。

そして、化学肥料のおかげで早く大きくなった野菜は光合成をする時間も短く、ビタミンCやカロテンといった野菜の重要な栄養素も少なくなってしまいます。

こうして出来上がった野菜は脆く、害虫に対する抵抗力も弱いためより多くの化学農薬が手放せなくなります。

化学農薬、化学肥料を使用することは、このような悪循環を生んでいます。

実際、戦前に育てられていた野菜と現在の野菜の栄養価を比較してみると、明らかに現在の野菜の栄養価が劣っていることがわかっています。

化学肥料は過剰な硝酸態窒素の原因に

そして化学肥料は有機肥料と比べると大地への浸透も早く、過剰な硝酸態窒素の原因にもなりやすいです。

かってヨーロッパで問題視されたブルーベビー症候群の原因には、化学肥料の過剰使用が原因の硝酸態窒素がありました。硝酸態窒素が過剰な野菜を食べることで体内で還元反応を起こし、発がん性物質であるニトロソアミンを生成してしまう危険性も問題視されています。

化学肥料こそ地球温暖化の原因という説

化学肥料を畑にまけば、野菜が吸収できなかった分は気化して大気中に拡散していきます。その主成分である亜酸化窒素が温室効果の一因になっているのではという説があります。

この問題はすでに多くの農家が知るところとなっており、農業レポートでも情報が開示されています。

土壌中の過剰な窒素成分はやがて土壌に浸透し、地下水や河川を汚染していくといった問題もあります。

河川の水が窒素過剰な状態になればプランクトンが異常発生し、水質が劣化し、水生生物たちの生態系に悪影響を与えます。河川からも気化していく過剰な窒素はやがて酸性雨となって地上へ降り注ぐこともあります。

農業と密接なかかわりを持つ窒素は、このように野菜だけでなく、地球全体の環境への様々な影響があります。

有機野菜であるかを気にしすぎると疲れてしまう現実

有機野菜には意味がないという人は、残留農薬や栄養価の問題を比較してみても、3倍近い値段がする有機野菜を購入してまで健康を維持しようとすることに価値を感じられないのではないでしょうか。

確かに、戦後すぐのころと比較すれば日本の農薬に対する基準は厳しくなり、法制度も整い農薬の毒性も低くなりました。残留農薬に関しても、公式サイトでは毒性は低いと説明されています。

しかし、残留農薬はゼロではありません農薬に対して過敏な体質の人や、アレルギー反応を起こしてしまう人もいます。そして、1日摂取基準として定められている分量を超えて摂取することはなかったとしても、様々な種類の残留農薬や、食べ物や薬などとの相乗効果でどんな悪影響が出るのかも予測できません。

残留農薬や栄養価の問題も、気にしすぎていると疲れてしまうことは確かです。現状の日本では、身の回りには慣行栽培の野菜のほうが多いです。そんな中で有機野菜は意味がないと言ってしまいたくなる気持ちもうなずけます。

それでも有機野菜を手に取ることは、栄養価が高く、比較的健康に育った野菜を食べるということだけではなく、環境にも優しい農業で育った野菜というところに意味があります。

まとめ:有機野菜は意味がないとは言い切れない根拠とは

有機栽培の野菜と慣行栽培の野菜のリスクとメリットを比較すると、気にすることはほとんど意味がないようにも見えます。気にしすぎることで、かえって人間関係を悪化させてしまうこともあり得ます。

時と場合によっては、有機野菜かどうかを気にかけてはいられないこともあるでしょう。

それでも、できる範囲で有機野菜を手に取ってみることで今までとは質の違う野菜を食べることができます。

有機野菜の宅配サービスで提供されている野菜セットを利用すれば、単品で購入するよりは割安で1週間分の野菜をまとめて購入できます。

慣行栽培の野菜と比べてみて、有機野菜には見た目の力強さ、日持ちの良さ、えぐみを感じない野菜のうまみ、といった違いがあります。えぐみの少なさはその野菜に含まれるシュウ酸や硝酸態窒素の残留も少ないことを意味しています。

有機野菜が持つおいしさや栄養的な価値、環境や私たちの将来への恩恵を考えると意味がないとは決して言えません。

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