有機農業でも心配される硝酸態窒素問題と消費者が気を付けたいポイント

慣行栽培に限らず、有機栽培や有機JAS認定された野菜であっても、肥料を与えすぎた畑で育った野菜には過剰な硝酸態窒素が蓄積してしまいます。日本には明確な基準がなく、どんな種類の有機肥料をどれくらい与えるかはそれぞれの農家の判断にゆだねられています。

硝酸態窒素が過剰な畑に水を与えれば、地下水まで汚染され、現状日本各地の名水硝酸態窒素含有量が年々上がってきています。本来は不純物の少ないきれいだったはずの名水が硝酸態窒素で汚染されていくのは悲しい現象です。

ここでは、硝酸態窒素が環境や私たちに与える影響と消費者が気を付けたいポイントについて解説します。

大人にも悪影響をもたらす硝酸態窒素とは

窒素を含む肥料は植物の栄養となるため、有機栽培でも慣行栽培でも使用されています。

問題は使用する肥料の種類と量です。

有機栽培でも使用する肥料が未完熟のものであれば土壌の硝化が進みやすくなり、衛生的にも問題があります。

完熟の肥料を適切なさじ加減で使用する有機栽培であれば、硝酸態窒素が過剰になることはまずありません。

肥料を与えすぎた野菜には虫もつきやすくなり、農薬を減らせば虫食い被害も多発します。

硝酸態窒素が過剰にならないために、農家は肥料の質と量に気を配る必要があります。

硝酸態窒素が私たちに与える悪影響

硝酸態窒素は私たちの体内に入ると胃や腸といった消化管内で微生物による還元反応を起こして亜硝酸態窒素に変化します。

亜硝酸が全身へ酸素を運ぶ役割を持つヘモグロビンと結びつくことで起こる、メトヘモグロビン血症は乳幼児であれば死に至ることもある病気です。

同じ野菜を食べても大人では何ともない人が多いのは、大人と子供の胃酸のpH値の違いによるものです。

まだ体も小さい生後3か月未満の乳幼児は胃酸の量も少なく、還元反応が進みやすいpH値になっています。

また、硝酸態窒素が還元反応によって亜硝酸イオンに変化したときに生じるニトロソアミンに関する危険性に多くの研究者が賛否両論をぶつけています。野菜にはビタミンCをはじめとする多くの抗酸化物質が含まれ、そのおかげでニトロソアミンへの変化がある程度防がれているとみられています。

硝酸態窒素の含有量が増えればそのビタミンCなどの抗酸化物質の含有量は減ってしまう傾向があります。

野菜本来の栄養価を高めるという意味でも、硝酸態窒素のバランスは非常に重要になります。

硝酸態窒素は環境問題にもつながる

肥料や農薬を与えた畑に水を与えたり、雨水がしみ込めばやがては地下水を汚染します。

地下水だけではなく、川や海、湖や池の水も汚染されていきます。

やがては過剰な硝酸態窒素を含む水は大洋へと流れ、地球全体の気象条件にまで影響を与えます。

硝酸態窒素は無色透明で目には見えませんが、検査をすれば濃度を測定できます。

今の日本で、地下水や井戸水をそのまま飲むことは硝酸態窒素の問題を考えるととても恐ろしいものがあります。昔はきれいで安心して飲めたはずの井戸水は、もはや飲めない水になってしまっています。

自分自身が飲む水や野菜、果ては環境にまで影響を与えている硝酸態窒素問題。農家だけでなく、消費者も目を向けていく必要があります。

消費者が有機野菜を選ぶ際に気を付けるポイントとは

有機野菜や自然栽培の野菜は今はインターネット通販で様々なところから購入することができます。

消費者としてはできるだけ質の良い肥料を適切に管理して使用している、納得できる有機野菜栽培農家から購入したいところです。

当サイトでレビューを公開している有機野菜宅配サービスでは、使用している肥料や有機栽培への取り組みなど事細かに開示されているのでその点安心して選ぶことができます。

有機野菜を購入する際にはおまかせBOXでの定期宅配を利用するのが便利です。スーパーで1つ1つを手に取って選ぶより手間もかからず、品質の品定めもしてくれたうえで自宅まで届けてくれます。

もし、地元のスーパーで野菜を購入する際にはできるだけ色が薄くて小ぶりなサイズの野菜を選ぶようにしましょう。硝酸態窒素の蓄積が少なそうな野菜をイメージして選ぶとリスクはわずかでも減らすことができます。

まとめ:有機農業でも心配される硝酸態窒素問題と消費者が気を付けたいポイント

有機栽培農業でも農家を悩ませる硝酸態窒素問題は、今も多くの農家が真剣に取り組んでいます。

消費者の健康だけでなく、地球環境全体に与える影響も大きく、世界的にも注目されている問題です。

2020年現在の日本でも化学肥料や化学農薬から有機農法や自然栽培への転換が叫ばれているのも、

環境問題に対する大きな懸念が理由のひとつになっています。

野菜本来の栄養価を持つ、元気な野菜が育つ土壌づくりのためにも欠かせない硝酸態窒素をめぐる問題に消費者も関心を持ってみましょう。

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